座右の銘
今月の22日に岡山商工会議所青年部のビジネス交流会が行われ、そのテーブルグループのメンター(進行役)を仰せつかった。そのテーマのひとつに「あなたの座右の銘は」がある。
今の自分には、これと言った言葉はない。いやホームページでは「知行合一」としてある。会社のあちこちに貼っている。知っているのに行動しないのは知らないのと同じ。とにかく行動せよという中国の陽明学の命題のひとつだ。吉田松陰など日本の素晴らしい識者らが好んだ有名な言葉だ。
しかし、少し有名過ぎる。何か新しく自分の思いに合った言葉はないかと「論語」名言集を開いてみる。この本はいつもカバンに携帯していて、たまに開いては読み返す。誰だったか偉い人がそうした方が良いと言ってのでそうしている。なるほど良い事ばかり書かれている。どれも良い言葉だが、改めて引っかかった言葉を見つけた。
「子、四を経つ。
意なく、必なく、固なく、我なし」
心が何か固着し、思考が固定化すると物事はうまくいかない。自分がこだわってるものが全てではない、相手は何を欲しているのか考えると突破口が見えてくる。正に商売そのものである。
顧客あっての商売。世の中に必要とされ続けることが会社を存続させる唯一の方法であると共に組織を成長させるエネルギーでもある。弊社の社訓にも掲げている。芸術家ならば自己満足でよい。我々は世の中の役に立つ為に事業をしているのだ。
「子絶四、母意、母必、母固、母我」
座右の銘に加える事にしよう。